呼びかけ人・賛同人 メッセージ

呼びかけ人・賛同人 メッセージ

オウム事件真相究明の会の趣旨について

現在、下記の呼びかけ人を中心に、みなさまのご賛同をいただいています。

目次

オウム事件真相究明の会 呼びかけ人・賛同人

※2018年6月29日現在 敬称略 各五十音順

■呼びかけ人

青木理(ジャーナリスト)
雨宮処凛(作家)
大谷昭宏(ジャーナリスト)
香山リカ(精神科医、評論家)
佐高信(評論家)
鈴木邦男(「一水会」元顧問)
鈴木耕(デモクラシータイムス同人)
想田和弘(映画監督)
たとえ被告が誰であっても、法治国家として適切なプロセスを踏んで裁いてほしい。そのように強く望みます。
田原総一朗(ジャーナリスト)
原田正治(犯罪被害者ご遺族)
藤井誠二(ノンフィクションライター)

事件の「動機」などというものはときに、あってなきような不透明なもので、本人ですら言葉にできないことが多い。そんな加害者を私は数多く見てきた。

麻原がこれまでの裁判の中で、動機めいたことをいくつか証言していることは報道や資料等で知っているが、あれほどの無差別殺戮をおこなった教団を率いた者として、もっと語るべきことかあるのではないかとも思ってきた。今は意思疎通がでまったくできない精神状態にあるという。

ならば精神医学的な治療を徹底的に可能な限りおこない、結果はどうであれ、複数の医師からの判断を仰いでもいいのではないか。

私は麻原を罪と罰から逃れさせるために言っているのではない。

二木啓孝(ジャーナリスト)
宮台真司(社会学者、首都大学東京教授)
森達也(作家・映画監督・明治大学特任教授)
安田浩一(ジャーナリスト)
山中幸男(救援連絡センター事務局長)

■賛同人

石井光太(作家)

オウム事件が起きたのは、私が高校を卒業する年でした。隣町に、オウムの拠点があったことから、中高生時代はオウムの存在が身近にありました。

「オウムの拠点に近寄ったらさらわれる」という噂がある一方で、「不登校の生徒がオウムに入ったらしい」などという話もありました。

オウムは、得体の知れぬ、暗くて深い「森」のような存在だったのです。

そんな中で、鮮明に記憶に残っているのは、隣町の非行少年たちが、「オウム狩り」と称して、拠点や信者を 襲っていたことです。あるいは、彼らの親が「オウムだ」という噂もありました。

(後に非行少年たちは、「関東連合」として世の中を騒がせます)

私にとって、オウムも関東連合も、社会ではインビジュアルですが、地下ではつながっている存在でした。

ところが、世紀末になり、両者が突如として社会の中心に躍り出て可視化され、社会を揺るがす出来事を起こした。それは、私にとって衝撃的なことでした。

オウムが何だったのか。

それを解明することはオウムだけでなく、この社会の様々なインビジュアルなものに光を当てていくことになるはずですし、私はそうなることを望みます。

井上淳一(脚本家、映画監督)
岩井俊二(映画監督)
大島新(映画監督)
緒方貴臣(映画監督)
奥田知志(牧師・ホームレス支援)
海渡雄一(弁護士)
川口有美子(社会実業家)
小林節(憲法学者、弁護士)
小中和哉(映画監督 自由と生命を守る映画監督の会)

NEW

オウム事件の真相はまだ闇の中です。
全て麻原の指示だったのか?
サリンの製造だけでなく、ロシアからヘリを購入したり兵器を製造したり、何故彼らはあそこまでのことができたのか?
オウムに協力した外部の人間はいなかったのか?
麻原が正常な精神状態ではないのに無理矢理裁判を終結させようとしている状況は明らかにおかしいと思います。
二度とあのような事件を起こさないためにも、真相解明の努力を続けるべきだと考えます。
小室等(ミュージシャン)
是枝裕和(映画監督)
今野敏(作家)
坂上香(映画監督)
坂手洋二(劇作家「燐光群」主宰)
佐藤優(作家)
篠田博之(ジャーナリスト、月刊『創』編集長)
ジョー横溝(ライター、ラジオDJ)
鈴木正文(雑誌編集長)
瀬々敬久(映画監督)

オウム真理教の時代を僕たちは確実に生きて来た。起こった悲劇は重い。でも、僕たちもそこに確実にいた。

その事実の真理、真意。どうしてあんな事態になってしまったのか。

そこに寄り添い、考え続けるのは同時代を生きた自分たちの責任であると思う。

考え続けなければいけない。

だから、その機会を、その芽を、摘んでしまっては断じてならないのだ。

高田昌幸(ジャーナリスト)
現役の新聞記者だったとき、松本智津夫被告(現死刑囚)の初公判を東京地裁の記者席で取材した。
罪状認否などの最中、意味不明の言動を続けた松本被告を大勢の記者・傍聴人が冷ややかに見たし、私も間違いなくそうだった。
オウム真理教による一連の犯行については、もちろん1ミリの賛意もない。
しかし、現代国家において刑事裁判は、有罪無罪の判断、犯行態様の特定のみを行うのではなく、動機の解明についても大きな責務を負っているはずである。
その解明がなければ、われわれは事件の「真の教訓」を学ぶことはできないし、それを次世代に引き継ぐこともできまい。
高橋裕樹(弁護士)
田口真義(LJCC事務局、元裁判員)
裁判に「たら・れば」はあってはならない。でも、もしも麻原氏の裁判が裁判員裁判だったら……実体験に基づいて言えること、それはあのような幕切れで出す(出さざるを得ない)判決を一般市民である裁判員が納得するだろうか。
事件の態様や結果だけで「真相」に興味を持たない世相に流されて、盲目な判断をするほど裁判員は愚かではない。
事件の真相を明らかにし、事象の深層を理解しなければ何も解決しないと思う。
これは、救命ではなく究明という私たち社会の責務なのだ。
ダースレイダー(ラッパー)
田中冬一郎(本屋「KENKADOU511」店主)
津田大介(ジャーナリスト)
友清哲(ルポライター)
中川亮(弁護士)
中村文則(作家)

僕は元々死刑制度には反対ですが、松本智津夫死刑囚の行ったことは、国家が定める刑法の、極刑に値すると考えています。この国の現制度の極刑は死刑であるので、松本死刑囚が死刑に処されることは当然と考えています。

ですが松本死刑囚は、もう長年、論理的な意思疎通すらできない状態にあると思われます。自分がやったこともよくわかっていない状態の人間の刑を執行することに、大きな違和感があります。松本死刑囚に治療を施し、せめて論理的な意思疎通ができる状態まで回復させた上で、死刑にするべきだと考えます。

なぜオウム真理教があのような非道な犯罪を犯したのかについては、もう既に膨大な記録と資料があり、僕なりにはわかったつもりでいます。ですが、死を実際に前にした時、例えば前上博(故人)のように、死刑判決確定後に、臨床心理士に驚くべき真相を語ったケースもある。

裁判での松本死刑囚の言動を見る限り、彼は治ったとしても恐らく、また裁判を愚弄し、想像もできなかったような真相などが仮にあったとしても、それを語らないと思われます。
ですが「そうに決まっているから、頭がおかしくなった状態のままでも死刑にしていい」とでも言うような意見に、僕は同意することができないです。

死刑囚は、最後まで、意思疎通ができる状態でなければなりません。無駄である可能性が高いですが、社会としては、彼を過去と現在に向き合わせ、少しでも改心させようとする、そういう姿勢を取るべきだと考えています。松本死刑囚を神格化している動きがあると聞きます。事件も風化している。こんな終わり方ではまずいと僕は危惧しています。

PANTA(ロックミュージシャン)
平岡秀夫(弁護士・元法務大臣)
人命の尊さを考えるなら、死刑は廃止されるべきです。オウム事件の再発防止を求めるなら、真相が解明されるべきです。
堀潤(ジャーナリスト、キャスター)
安岡卓治(映画プロデューサー)

けして殺してはいけない絶対いけない

たとえ大罪を犯したものであったとしても

絶対殺してはいけない

その罪とされることがいかなるものなのかを

解き明かすことこそが未来につながる

死刑そのものが大罪

何をも解決しない 知るべきことすべてを封印する大罪

山口二郎(政治学者、法政大学法学部教授、北海道大学名誉教授)
山本直樹(漫画家)
吉岡忍(ノンフィクション作家)
事件も事故も、多かれ少なかれ私たちの社会の反映だ。
わが身の歪み、偽善、傲慢、醜さから目をそらしたら、この社会は糸の切れた凧さながら方向を失い、暴走するしかなくなってしまう。
オウム真理教事件はそうした分水嶺となる出来事の、とりわけ重要なひとつだった。これを社会から切り離してはいけない。
加害者らへの科刑で終わったことにしてはならない。
なぜあのような事件が起きたのか、起こされたのか、社会の深層までさかのぼって解明する努力はつづけられなければならない。
綿井健陽(ジャーナリスト・映画監督)

ご賛同の声

このような会が立ち上げられたことを嬉しく思います。

松本麗華さんがお顔と実名を出されたことをきっかけに、私の中では忘れかけていたあの事件について、改めて関心を持つようになりました。

私自身かつて報道を鵜呑みにして事件の真相から目を反らし、「三女アーチャリー」をはじめ特定の人物に対する偏見がありました。間接的とはいえ、残された加害者家族や信者の皆さんの生きづらさに加担してしまったことを恥じております。

彼等にとって生きづらい社会、実は自分たちが生きる社会と地続きであり、そのためにも事件の真相究明を決して放棄してはならないと思います。

(46歳 会社員)